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G空間の革新/ エピソード1

防災・減災にとって最も重要な情報源のひとつである地図の革新に関して、3年前に、ペンシルベニア州立大学クリエイティブ・メディアグループが作成したビデオが大変参考になる。エピソード1では、どうしてこのような状況になったのか分かりやすく描いている。工学的な説明はほとんど無いので、英語ではあるが、ぜひ見て欲しいと思う。全部で13分あまりである。

地球を回るGPS衛星から始まり、GPS受信機能を備えたスマートフォンを持つ我々が繋がっていることが描かれる。そして、普段使っているカーナビを例に取り、現代の地図というのは膨大なデータから成り立っていることを示す。そこから、年表形式で、紀元前2300年の地図の痕跡から、コロンブスの新大陸発見、各種測量による地図作成などを経て、第一次世界大戦の間に行われた航空機による写真撮影から地図に情報を落とし込むことの普及などが取り上げられる。その後、コンピュータの開発により、それらがデータとして扱われ、1985年に始まる米国Tiger(Topologically Integrated Geographic Encoding and Referencing)プロジェクトへ続いていく。2005年にGoogle earthサービスが開始され、モバイルデバイスへのGPS受信機能搭載が一気に普及し、現在に至ることが簡明に示される。そして、地図情報に他の情報を合わせることで、いろいろな可能性があることが描かれる。残りは、2010年のHaiti地震の際、十分な地図がなかったHaitiに対し、世界中で4,000名強の人々がボランティアとして地図作りに関わり、大いに役立ったことが、未来のクラウドソーシングの原点になる可能性を示している。

このシリーズはエピソード4まで公開されているが、エピソード1が最も良い出来な感じがする。おそらく、コメントをする人たちは共通なので、気持ちの入ったコメントが最も多く使われているからかもしれない。

防災・減災という観点からしても、改めてGPS受信機能を持つモバイルデバイスを最大限活用することと、発災後にそのモバイルデバイスから飛び交う情報を最適な判断、最適な行動に活かすアプリケーションの開発が重要であると思い至る。