“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”からのお知らせ No.19

配信日:2020年9月8日

関係各位
 

かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク
委員長 荏本 孝久(神奈川大学教授)

 
令和2年は、新型コロナウィルスが猛威を振るう中、熊本豪雨災害を始めとする梅雨の長雨による7月豪雨災害、9月に入ってからは連続して大型台風の襲来が続いていますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 
“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”のメルマガは、1月17日のNo.18以来となり、大変ご無沙汰致しておりました。
 
本ネットワークでは、令和2年度においても、年2回ほど防災・減災集会を開催することとし、地域連携を中心とする防災・減災集会や、昨年12月21日(土)に関東学院大学 金沢八景キャンパスにおいて開催した学生や研究者主体の集会などを開催することとしていました。
しかしながら、9月に入っても未だ新型コロナウィルス感染症は収束しておらず、昨年度まで活発に開催されていた防災関連集会やイベント、総合防災訓練などが相次いで中止ないしは延期を余儀なくされており、本ネットワークが主催する防災・減災集会についても、開催の目処が立っておりません。
 
活動拠点としている神奈川大学におきましても、9月24日まで大学構内の立入りが禁止され、前期授業はすべて「オンライン授業」となっていましたが、後期からは対面授業が開始され、一般市民向け講座もオンラインを活用しながら開催される方針です。
 
そこで、“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”では、本メルマガを通じ、皆様と防災・減災に関連するセミナーやイベントなどをお知らせし、共有していきたいと考えております。
皆様からの積極的な投稿をお待ちしています。
投稿先e-mail:idpis2@idpis.co.jp
 
 


◆◆◆第25回防災まちづくり大賞【令和2年度】事例募集のお知らせ◆◆◆

 
総務省消防庁では、第25回防災まちづくり大賞【令和2年度】の事例募集を行なっています。「防災まちづくり大賞」は、阪神・淡路大震災を契機に平成8年度に創設され、地域に根ざした団体・組織等、多様な主体における防災に関する優れた取組や、防災・減災、住宅防火に関する幅広い視点からの効果的な取組等を表彰し、広く全国に紹介することにより、地域における災害に強い安全なまちづくりの一層の推進に資することを目的として実施しています。
 
神奈川県からは、過去に何件もの受賞団体を輩出しており、昨年度は、総務大臣賞に「鶴見区市場西中町まちづくり協議会(神奈川県横浜市)」、日本防火・防災協会長賞に「佐江戸・加賀原支えあい連絡会(神奈川県横浜市)」、「横浜市役所(神奈川県横浜市)」、「大和市少年消防団(神奈川県大和市)」の3団体、合計4団体が受賞され(受賞団体全19団体)、都道府県の中でも受賞件数が抜きん出ていると言えます。
 
“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”が主催する研究集会等でも、受賞団体から講師をお招きして、その成果を報告していただいています。
 
25回目となる本年度は、令和2年7月から募集が始まり、応募締切は10月9日(金)となっています。他薦・自薦を問わず、以前、お申込いただいた方でも再度挑戦して取組事例を応募することができます。
 
締切まで約1か月となっていますが、市町村等からの推薦を受けられる場合は、9月中旬に締め切られると思われますので、早目のご準備をお願いします。
 
詳しくは、下記URLから実施要綱・募集要項をご覧の上、ご応募ください。
https://www.fdma.go.jp/mission/bousai/ikusei/ikusei002.html
 
 


◆◆◆神奈川大学2020年度後期連続講演会「自然災害の多発と自治体の防災力空洞化を考える―気象災害と首都圏の大規模自治体に迫るリスク―」のお知らせ◆◆◆

 
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて始まった神奈川大学の市民向け大規模災害に関する連続講演会は、2019年度までに通算約70回を重ねています。2020年度後期連続講演会については以下の通りですが、今回はオンライン講演となり、無料で受講できます。
 

テーマ:「自然災害の多発と自治体の防災力空洞化を考える-気象災害と首都圏の大規模自治体に迫るリスク―」
(11月7日~21日の毎週土曜日14:00~16:00全3回)

 

第1回:11月7日(土) 吉井博明 (東京経済大学名誉教授)
「(仮題)防災力の空洞化と地方自治体」
第2回:11月14日(土) 平井史生(神奈川大学非常勤講師・気象予報士)
「(仮題)2019年台風15号による房総半島南部の暴風被害-鋸南町の屋根被害などを事例として」
第3回:11月21日(土) 佐藤孝治(神奈川大学経済学部教授)
「地域の防災力空洞化への不安と房総半島の台風被災地-首都圏の大規模自治体にとって無関係と言えるか?」

 
本連続講座は、「神奈川大学 生涯学習・エクステンション講座」の秋の講座で行うもので、申し込み方法は、ガイドブック
https://www.ku-portsquare.jp/pdf/guidebook_2020_01_04.pdf
をご覧いただき、神奈川大学みなとみらいエクステンションセンターの「受講案内」
https://www.ku-portsquare.jp/guide/index.html
のぺージの「いつでも簡単お申し込み!」からお申込みいただきます。
 
ただし、ホームページの講座一覧を順次更新中で、本講座は近々、掲載されますので、更新され次第お申込み可能となります。申込締切日は、10月28日(水)です。
 
 


◆◆◆防災塾・だるま 第177回防災まちづくり談義の会開催のお知らせ◆◆◆

 
「防災塾・だるま(塾長 荏本孝久)」http://darumajin.sakura.ne.jp/は、“防災情報の共有化と人的ネットワークの構築”を目的として2005年に発足し、15年間活動を続けてきました。例年、神奈川大学で実施してきた「実践的防災まちづくりコーディネーター養成講座」は、今年は中止となりましたが、2007年から毎月、神奈川大学で開催してきた「防災まちづくり談義の会」は、6月から再開しています。
参照:http://darumajin.sakura.ne.jp/30dangi/dangi2020/index_2018.html
 
9月の「第177回防災まちづくり談義の会」は、新型コロナウィルス感染症拡大という新たな災害への対策や、風水害、地震等とこの災害が重なることへの対策を学ぶため、横浜市の災害対策の最前線で取り組まれている、総務局危機管理室 避難支援等担当課様からご講義をいただき、コロナ禍複合災害の克服に向けて懇談を深めていきたいと考えています。
 

日時:2020年9月25日(金)14:45~16:45
場所:横浜市青少年育成センター第一研修室
(〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町4丁目42−1 関内ホール地下2階)及びオンラインでの参加併用
テーマ:「新型コロナウイルス感染症を踏まえた 地域防災拠点の開設・運営を考える」

 

第一部:14:45〜15:45 講演会「新型コロナウイルス感染症を踏まえた 地域防災拠点の開設・運営のポイント」について
講師:井上博文氏(横浜市地域防災課 担当係長)

 

第二部:16:00〜16:45 意見交換

参加方法:

(1) 現地会場参加:基本的に会員と招待者を優先し、COVID-19対策のため41名まで、先着順に受付。希望者は電話でお申し込みください。
申込先:090-5504-9812(早川)
(2) Zoom ミーティングへの参加:希望者は、以下のURLからご参加ください。
ただし、ズームアドレスのSNS 等による拡散はしないようにしてください。
👇 または、ズームソフトを立ち上げ、以下のID とパスコードを入力
ミーティングID: 844 9572 4097 パスコード: 514664

 

※Zoom ミーティングは、9月25日14:30頃から開設する予定です。こちらは、特に事前申込の必要はありません。

 
 


◆◆◆「ひらつか防災まちづくりの会」が『防災冊子』「あなたの家は大丈夫?みんなで考えよう平塚の自然災害」を発行◆◆◆

 
この度「ひらつか防災まちづくりの会」では自然災害の基礎を学び、自分の住んでいる地域や家の災害リスクを考えようという主旨で「あなたの家は大丈夫? みんなで考えよう平塚の自然災害」の防災冊子を作成・発行しました(全118頁)。
 
地震や津波、洪水、台風など自然災害の基本を学び、自分たちの住む地形をチェックして、いざという時の避難の判断の参考にするなど、防災の取り組みや備えに役立てられる内容で、オリジナルのイラストや資料も豊富で読みやすさにも工夫しています。
 
「ひらつか防災まちづくりの会」では、2003年からスタートした活動の集大成として、今後、この冊子を活用して地域の方々とマイタイムライン作成など具体的な防災活動を進めていきたいと考えています。
 
ご希望の方には、300円の寄付(郵送料込500円)をいただき、お配りしますので、下記宛に、必要部数・住所・氏名・電話番号・メールアドレスをご連絡ください。入金を確認でき次第、冊子をお送りいたします。
【問合せ/申込】ひらつか防災まちづくりの会 代表 山田美智子
携帯電話:090-1659-4343(山田)
事務局FAX:0463-34-5738 メール:goten463moon@outlook.com
 
 


◆◆◆横浜市神奈川区が「子どもたちと共に自然災害からいのちを守る ~ぼうさい きけんはっけん!~」研修を開催(終了)◆◆◆

 
横浜市神奈川区では、昨年度から「保育・教育施設防災アドバイザー派遣事業」を実施していますが、神奈川ロータリークラブではこれに協賛し、創立60周年記念事業として、防災教材「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」を、今春、神奈川区内の保育・教育施設に無償提供しています。
 
また、この教材の有効活用を図るため、神奈川区内の保育・教育施設の関係者向けに、「子どもたちと共に自然災害からいのちを守る ~ぼうさい きけんはっけん!~」(講師:防災&情報研究所 髙梨成子)の研修が、8月20日に開催されました。当初、4月24日(金)に開催予定でしたが、新型コロナウィルス対策として延期されていたもので、昨年の台風災害や今年の7月豪雨災害などもあったためか、定員(30名)を超える参加者がありました。
 
研修会では、教材を通して、災害ごとの危険や対応のポイント、子どもや保育士、保護者、地域の人々がとるべき行動、地震や津波などの災害に応じた具体的な避難方法などを共有しました。また、実際に市立保育園で園児向けに教材を使用した事例も紹介され、有意義な時間を持つことができました。これからも、多くの保育施設で、このような防災教材を使った防災教育が進展することを願っています。
 
 


◆◆◆防災教材「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」の紹介◆◆◆

 
日本赤十字社では、子どもたち自らが「自分の命は、自分で守る」ことができるよう、防災教材「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」を作成し、2018年8月から全国の日赤支部、幼稚園・保育所に配布・販売してきています。
 
この教材は、A1サイズのシート17枚で構成され、地震、津波、風水害、大雪、避難について、災害発生時と発生後の絵を見ながら、何人もが一緒に危険から身を守る行動を考えられるよう作られています。当初、4~5歳児から小中学生とその保護者、保育士の方々などを対象と考えていましたが、幼稚園・保育所、特別支援学校、高校、大学、地域の方々との連携活動など幅広く活用され、海外での防災教育でも紹介されてきています。

8月20日に開催された神奈川区の研修では、市立幼稚園での活用例として、より低年齢の3歳児向けに使った例や、避難訓練をする前に「まちがいさがし」の地震編や避難編を使うと、より理解度が増したなどの成果が報告されました。子どもの気づきはもちろんのこと、おうち時間を使って、ご家庭で、親子で、大人も一緒に災害時の行動や防災対策を学ぶことができます。
 
「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」は、購入することもできますが、以下のURLから教材をダウンロードすることができます。
http://www.jrc.or.jp/activity/youth/document/
 
また、昨年、神戸市の「阪神・淡路大震災25周年事業」として、きけんはっけんの補助教材として、絵本(きけんはっけんを実施した後、子どもが自由に読める。5冊で1セット)と、おさらいクイズシート(お家で保護者の方と一緒に園で学んだことをおさらいする)が作成され、神戸市立幼稚園に配布されています。
こちらは販売されていませんが、関心があるかたは、以下からご覧ください。
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/shise/kekaku/design/shinsai-design.html
 
 



 

※本ネットワークでは、神奈川に関連するさまざまな防災・減災に関連する情報を発信していきますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 
本メールへの問合わせ先: (株) 防災&情報研究所
e-mail:idpis2@idpis.co.jp
Tel:03-3249-4120  Fax:03-3249-7296
 
本メールは、文部科学省の地域防災対策支援プロジェクト等でご支援・ご協力いただいた団体・個人の方々にお送りしています。
“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”は、神奈川県下の官学民連携による防災・減災活動の活性化のための情報提供・交流等を目途に、平成28年3月に、人と智のネットワークを促進するために発足致しました。
 
これまでの“お知らせ”のバックナンバーは、http://idpis.co.jp/?news02=かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワー-10で御覧頂けます。