関係各位
今年は酷暑が続きましたが、9月中旬に開催された「ぼうさいこくたい2023」では天候に恵まれ、多くの方々が会場となった横浜国立大学を訪れてくださいました。小さなお子様連れのファミリー層や、神奈川県内だけでなく関東圏や全国各地から参加された方々もおられ、防災の知識も深い方々との交流をすることができ、楽しいひとときを過ごすことができました。
今回のメルマガNo.38では、ぼうさいこくたい2023の開催報告や、関東大震災から100年にちなむシンポジウムや企画展等を中心にご案内します。
これを機に、神奈川県下の防災活動がさらに活性化されることを期待したいと思います。
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かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワークでは、9団体で連携し、「ぼうさいこくたい2023」に「オリジナルセッション神奈川Os-7」として、9月17日(日)・18日(月・祝)の2日間出展しました。
今回の「ぼうさいこくたい2023」は、皆様のご協力により素晴らしいイベントになりました。
終了にあたり、まず内閣府、神奈川県、横浜市を始め、会場を提供下さった横浜国立大学に感謝致したいと思います。
本年4月から、神奈川県のイニシアチブの下で、4回の現地情報共有会議を開催して頂き、情報共有化と「神奈川県の特徴」という点について検討と相談を重ね企画を進めてきました。
特に、私共は、オリジナルセッションOs-7として、9つの団体が連携して2日間通しで特徴あるセッションを開催させて頂き、2日間で、延べ3,000人を超える方々が来場してくださいました。非常に短期間で多数の団体の連携を図るという難しさもありましたが、皆さんのご協力で無事終えることができました。
今後大きな地震の発生とそれによる大災害が危惧されていますが、今回の「ぼうさいこくたい2023」の経験が生かされて、これからの防災・減災活動に有用な原動力となることを期待したいと思います。
また、今後の皆様の地域防災活動の益々の発展を願っております。有難うございました。
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今年は、大正12年(1923年)に発生した関東大震災から100年の節目に当たることもあり、「第8回ぼうさいこくたい2023」は、「次の100年への備え ~過去に学び、次世代へつなぐ~」をテーマに、令和5(2023)年9月17日(日)~18日(月・祝)の2日間、横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区常盤台79)で盛大に開催されました。
過去最多の390団体が参加し、大会では、多くの方に大震災のことを振り返っていただくとともに、災害への「備え」と「助け合い」の大切さを次世代につないでいくきっかけを提供するとして、講義型セッションや来場者が楽しく学べる体験型ワークショップ、ブースでのプレゼンテーション、屋外展示、オリジナルセッション等が実施されました。当日は天候にも恵まれ、来場者数は2日間で過去最多の16,000人でした。
「ぼうさいこくたい2023」についてのお知らせと、当日の開催状況についてのアーカイブ配信を、以下のURLからご覧いただくことができます。
→ https://bosai-kokutai.jp/2023/
また、中川和之氏(内閣府TEAM防災ジャパンアドバイザー、時事通信社解説委員)による神奈川県 黒岩祐治知事と横浜市 山中竹春市長のおふたりへのスペシャルインタビューなども掲載されていますので、こちらもご覧ください。
→ https://bosai-kokutai.jp/2023/interview/
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関東大震災は、「東京の地震」というイメージが払拭できないまま一世紀が過ぎた。しかし、関東大震災の震源断層は小田原から相模湾、房総沖に及ぶプレート境界であり、神奈川県の直下地震だった。当時の横浜市域は壊滅し、死者は2万6千人に及ぶ。横浜公園では 5~6万人が生き延びたが、死とは紙一重だった。
第一回では、関内付近各地で起きた被害、避難、防災活動の実態を多角的に学び、第二回では、関内を中心とした震災遺構をポイントに、100 年前の出来事と時代の変遷を体感しながら歩く。
(※第1回は座学 / 第2回はフィールドワークとなります。)
■定員 30名
■受講料 一般の方 5,000円
■講座日程(テーマ/概要)
集合:横浜公園
*雨天予備日 12月2日(土)
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公益社団法人日本地震学会では、地震学の研究成果を一般社会に還元し、地震に関する知識を広く普及することを目的に、普及啓発活動として一般公開セミナーを開催しています。
2023年は、関東大震災をもたらした前回の関東地震から100年という節目の年にあたります。100年前の関東地震の被害を振り返り、どのような教訓を得たのか、そして「次」の首都直下地震にどう備えるべきかについて、市民の皆様に分かりやすく伝えます。
なお今年度の一般公開セミナーは公益社団法人日本地震工学会との共催で開催されます。
■プログラム
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温泉地学研究所では、地震や津波、火山活動、温泉・地下水、地質など、神奈川の地学に関する様々な調査研究を行っています。この度、令和5年度研究成果発表会において、その調査研究成果について発表します。
<申込URL(電子申請):>
https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/140007-u/offer/offerDetail_initDisplay?tempSeq=59622
※詳細はこちらから
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2023年は、関東大震災の発生から100年が経過する節目の年です。
これを契機に、神奈川県は、震災の教訓を次世代の安全・安心のまちづくりの担い手につなげるとともに、県民一人ひとりの地震防災の取組みを一層推進するため、「関東大震災100年事業」を展開し、さまざまな取組みを通じて、地震防災・減災対策の普及啓発を強化します。以下の特設ページをご覧ください。
<関東大震災100年事業特設ページ>
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令和5(2023)年は大正12(1923)年9月1日に発生した関東大震災(大正関東地震)から100年の節目の年です。そこで、県博協は、令和5年度を「県博協防災Year」と位置づけ、関東大震災100年や博物館防災をテーマとした加盟館園向け研修会などを実施することに加えて、関東大震災100年に関わる展示事業を行う加盟19館園と「神奈川震災100年プロジェクト」を立ち上げ、参加館園の事業への相互協力や県博協ウェブサイトへの特設ページの開設などの連携事業を行うこととしました。
県内各地の参加館園がさまざまな切り口で展開する展示をご覧いただき、関東大震災への理解を深めるとともに、来るべき大規模地震への備えなどを考える機会としていただければ幸いです。
「神奈川震災100年プロジェクト」 参加館園と展示の概要は、以下のURLからご覧のうえ、参加館園で開催する展示事業の概要は、各館園のホームページ等でご確認ください。
<現在開催中の企画一覧>
■大磯町郷土資料館:
■小田原市郷土文化館:
■横浜みなと博物館:
■横浜開港資料館・横浜都市発展記念館:
■ニュースパーク(日本新聞博物館):
■茅ヶ崎市博物館 湘南:
■平塚市博物館:
■三溪園:
■寒川神社方徳資料館:
■相模原市立博物館:
■葉山しおさい博物館:
■箱根町立郷土資料館 西湘:
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今年9月1日で関東大震災発生から100年を迎えるのを機に、新聞社の当時の状況、記者が被災地で見たもの・経験したこと、横浜・神奈川がどのように伝えられたのかを、当時の紙面や写真で振り返ります。そこには、どんな状況でも人々に情報を届けようとする新聞社と記者の「本能」とも言える姿があります。災害時に広がる流言・デマも紹介し、不確かな情報にどう対処するかを考える機会にもします。関東大震災前後の震災、新聞社の防災・減災の取り組みも取り上げます。
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1923(大正12)年9月1日に、関東大震災が発生しました。神奈川県は震源域の中に位置したため、被害は首都東京よりも甚大でした。未曾有の震災からどのように復興へと向かったのでしょうか。神奈川県内の被害の様子と復興の歩みを、当館所蔵の資料から振り返ります。
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21世紀の多発する自然災害を想定しながら、複合災害のもとでの防災・減災について検討するために、2023年度後期の連続講演会を企画しました。神奈川大学では地域に立脚した大学として、脅かす防災でなく市民に理解される防災という基本的な視点のもとに、市民の防災意識を高め、安心・安全な社会を作るために社会貢献を果たしていくことが重要な役割である。今後も、自然災害が多発し、複合災害が懸念されるなかで、防災・減災の講演会やシンポジウムを継続して問題提起を行っていく予定である。
■受講料:無料
■講座内容:
・第1回 2024/01/13
・第2回 2024/01/20
・第3回 2024/02/03
・第4回 2024/02/17
本ネットワークでは、官学民が連携する防災・減災活動についての情報交換や勉強会、関東大震災100年に向けての企画などを行ってきています。本ネットワークの活動にご関心がある方は、事務局(e-mail:idpis2@idpis.co.jp)または荏本、運営委員等にご連絡ください。
また、本メルマガに掲載を希望される活動やイベント等がありましたら、情報をお寄せください。
本メールへの問合わせ先:
(株) 防災&情報研究所 e-mail:idpis2@idpis.co.jp
Tel:03-3249-4120 Fax:03-3249-7296
なお、“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”の事務局は、近く移動する予定です。連絡先等が決まりましたら、改めてお知らせしますので、よろしくお願いいたします。