“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”からのお知らせ No.36

配信日:2023年5月9日

関係各位
 

かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク 委員長
「防災塾・だるま」名誉塾長
荏本 孝久(神奈川大学工学部名誉教授)

 
 4月に入って新年度を迎え、大学では対面式授業が再開され、企業も在宅勤務から通常業務に戻り、観光地は3年間のブランクを取り戻そうとするかのように賑わってきています。新型コロナウイルス感染者は増加傾向にあるものの、5月8日以降、5類に引き下げられ、対策は自己判断に委ねられますが、引き続き警戒態勢は怠らないよう努めたいと思います。
 さて、この数か月、「ぼうさいこくたい2023」への出展応募の調整や、神奈川県が実施する現地情報共有・連携会議への協力等を行って参りましたが、現地会議の中から、連携して応募に漕ぎつけられた事例もあったようです。出展の決定は6月上旬とのことですが、ぜひ関東大震災から100年を迎える開催地神奈川県の特性が生かされる「ぼうさいこくたい」が開催されることを願ってやみません。
 今回のメルマガNo.36では、諸学会や大学が主催する関東大震災から100年にちなむシンポジウム等を中心にご案内します。
 
 
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◆ 2023年度神奈川大学アジア研究センター主催 公開研究討論会
◆ 「厳しさを増すアジアの自然災害の現状と防災・減災対策の方向性を探る」
◆ 5月26日

 
 近年、アジアに限らず異常気象に伴う自然災害は世界中で報告されており、その頻度は年々増加傾向にある。特にアジアの地域は従来から大規模な自然災害が統計的にも多く発生していると言われている。今後、経済成長の著しいアジアの国々に大規模な自然災害が発生すると国際社会にも大きく影響を与える可能性が高くなっている。
 自然災害は地域性が顕著で実態を明らかにすることは難しいが、従来から世界の他地域に比べてアジア地域は自然災害環境の厳しい地域と言われている。現在、神奈川大学アジア研究センターの共同研究として「アジア地域の災害軽減化と防災・減災ネットワーク構築に関する研究(2019~2023)」を進めている。本共同研究では、アジア地域における災害の軽減化に向けて、現地調査を行うとともに災害研究を行っている研究者、防災対策機関の研究者などとの連携を図り、防災・減災ネットワークを構築して意見交換を行って課題の抽出と整理を実施することを目的としている。
 本公開研究会では、専門的な知識と経験を有する講師をお招きして、アジアの国々の自然災害の特徴と防災・減災対策における現状と課題を取り上げ、民間レベルの国際的支援、共同研究などの可能性について可能な方向性を探る。
 

■主催:神奈川大学アジア研究センター
■日時:2023年5月26日(金)14:00~17:00
■開催方法:対面開催 神奈川大学横浜キャンパス3号館305講堂
■テーマ:「厳しさを増すアジアの自然災害の現状と防災・減災対策の方向性を探る」
■司会:荏本孝久
 1 話題提供(120分:講師4名 1人30分)
   ・アジア防災センター 小川雄二郎氏
   ・国土交通省 多田直人氏
   ・国際協力機構 馬場仁志氏
   ・神奈川大学 朱牟田善治
 2 研究会パネルディスカッション(60分)
    パネラー:小川雄二郎氏、多田直人氏、馬場仁志氏、朱牟田善治
    コーディネーター:荏本孝久、落合努
■お申し込み:参加希望者は5月25日(木)までに、下記のフォームよりお申し込みください。
  申し込み用フォーム:https://forms.gle/DpdUWETvrD61kGpH8
■お問い合せ:下記のメールアドレスにお送りください。
  神奈川大学 落合宛:ochiai@kanagawa-u.ac.jp

 
 
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◆ 2023年度地域安全学会総会・春季研究発表会 
◆ 「関東大震災100周年記念一般公開シンポジウム」 5月27日

 
 2023年度地域安全学会総会・春季研究発表会は、1923年の関東大震災発生から100周年を記念し、神奈川県西部の震源に近く、東京市を上回る建物倒壊など甚大な被害を経て、その震災復興により現在の都市基盤が形作られた横浜市を主会場として開催します。一般向け公開シンポジウムをご紹介しますので、皆様、奮ってご参加ください。
 

■主催:地域安全学会  共催:神奈川大学
■日時:2023年5月27日(土) 9:45~12:00
■場所:神奈川大学みなとみらいキャンパス(横浜市西区みなとみらい4-5-3)
    1階 米田吉盛記念ホール

■プログラム
 (1) 挨拶:

   主催者挨拶  村尾 修(一般社団法人地域安全学会会長・東北大学教授)
   来賓挨拶   島崎和司(神奈川大学建築学部長)
 (2) 基調講演:  鈴木 淳 氏(東京大学) 「人々の関東大震災」
 (3) パネルディスカッション
    パネリスト:鈴木 淳 氏(東京大学)
          吉田律人 氏(横浜都市発展記念館)
          田中 傑 氏(都市史家)
          目黒公郎 氏(東京大学;地域安全学会理事)
    コーディネータ:牧 紀男 氏(京都大学;地域安全学会理事)
(4) 閉会挨拶 田中 聡(一般社団法人地域安全学会副会長・常葉大学教授)
■入場無料、事前申込不要

 

※地域安全学会URL https://isss.jp.net/?page_id=81

 
 
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◆ 2023初夏の特別イベント
◆ (シティガイドと歩く) 『気象記念日』 特別ガイドツアー
◆ 関東地震から100年 あの日を忘れない! 「震災遺構&ハマの気象台」 6月1日

 
 1923(大正12)年9月1日午前11時58分32秒、関東地方南部を震源とする地震〈関東地震〉が発生、関東大震災を引き起こしました。
 100年目にあたる今年、震災遺構を辿り、横浜地方気象台でのミニ講座や見学を通して、当時この街で何が起こり、次の大地震に向けてどのように備えたら良いのか、気象記念日(6月1日)に、ご一緒に考えてみませんか?
 

■日時:6月1日(木曜)  (1)午前コース  9:30集合
             (2)午後コース 13:30集合
              ※(1)(2)同じ内容です。
■集合:みなとみらい線 日本大通り駅(改札前)
■コース:みなとみらい線 日本大通り駅~象の鼻パーク~神奈川県測候所跡~山下公園~横浜地方気象台(ミニ講座・見学)(解散)
  *横浜地方気象台では土足厳禁です。ご自分用スリッパを使われる場合は、ご持参下さい。
  *コースは、約2時間半(散策は約1時間半)です。一部変更する場合があります。
  *雨天でも実施致します。 (荒天時は中止)
■参加費:500円(保険料等を含む)
■募集人数:各回20名(先着順、キャンセルの際は必ずご連絡をお願いします。)
■主催:NPO法人 横浜シティガイド協会   後援:横浜地方気象台
■申込方法:以下のホームページの申込みフォームから、氏名・フリガナ、住所、電話番号をご記入の上お申し込みください。
  FAXでのお申込みも受け付けいたします。 FAX 045-228-7693
  FAXでの申込先:横浜シティガイド協会「震災遺構&ハマの気象台」係
●募集チラシ及びFAX申込用紙は、ホームページよりダウンロードしてご利用下さい。
●連絡先:Tel 045-228-7678(平日10-16時) Fax 045-228-7693
●当日の緊急連絡先:080-5003-7678(実施当日の朝のみ)

 

※万一事故が発生した場合、主催者が加入している保険の範囲内での補償とさせていただきます。
※当日、十分な感染症対策をして頂いた上で、ご参加くださいますようお願いいたします。
 マスクの着脱については、お客様の判断に委ねることを基本とします。
 但し、近距離での会話の場合は、マスク着用をお勧めします(強制はしません)。
※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、延期・中止または内容が変更となる場合があります。また、当日お客様の具合が悪くなられた時等、ガイド途中に中止する場合もございますので、あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。

 
 
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◆ 横浜市立大学エクステンション講座
◆ 「関東大震災から100年 ~横浜の復興の歴史・今・これから~」
◆ 講座番号【23701WEB】
◆ 6月25日,7月15日,8月20日 各10:00~12:00開催

 
 2023年で関東大震災から100年が経ちます。この機会に、関東大震災で大きく被災した横浜の被害やその後の暮らし、まちの復興について考えていきましょう。
 第1回は震災や戦災を乗り越えて横浜が復興していった歴史を紐解きます。第2回は横浜の地震とその後の火事の被害がどのようであったのか都市解析の視点で振り返り、被災後の市民の暮らしを知ります。第3回は、横浜に独特な谷戸地形の住宅地をモデルに、首都直下地震の危険性とまちの復興を事前に議論する地域の取り組みについて紹介します。
 

■横浜市立大学地域貢献センター主催
  【23701WEB】 【一般・オンライン・WEB申込限定】
■オンライン 定員:50名、参加費無料
■第1回 2023/06/25(日) 横浜における関東大震災の被害と復興史
  講師:鈴木 伸治、青木 祐介、石川 永子
■第2回 2023/07/15(土) 関東大震災の火災の被害と災害後の暮らし
  講師:後藤 寛、石川 永子
■第3回 2023/08/20(日) 首都直下地震後の横浜の復興を考えるワークショップ
  講師:中林 一樹、石川 永子
■オンライン講座はWEB申込限定です。
  すでに対面式は満員となっていますので、オンライン(Zoomによるライブ配信)にお申込みください。オンラインの場合は基本的に視聴のみとなります。
■お申込みはこちらから。会員登録が必要となります。

 
 
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◆ 神奈川大学 2023年度前期連続講演会 講座番号:23A1606800
◆ 「関東大震災百年の節目に地盤・地殻変動から考える地震災害」【対面講座】
◆ 6月17日,6月24日 開催

 
 2023年は1923年9月1日に発生した大正関東地震(関東大震災)から百年の節目にあたり、2023年度前期連続講演会では、地盤環境や地殻変動という観点から関東大震災の実像を見ていきます。
 第1回は、表層地盤の分析から詳細な地盤情報を造り、日本全国の震度予測情報を公開している防災科学技術研究所・マルチハザードリスク評価研究部門の先名重樹主幹研究員に、「地盤環境から見た大正関東地震の実像と今後の地震災害リスク」と題して講演を頂きます。(先名先生の研究分野:地盤工学、地震工学など)
 第2回は、GPSの分析から日本列島の地殻変動状況をモニタリングして地殻のひずみの蓄積過程から地震発生ポテンシャルの解析を行ってきた京都大学防災研究所・地震災害研究センターの西村卓也准教授に、「地殻変動から見た大正関東地震の震源域と今後の地震発生ポテンシャル」と題して講演を頂きます。(西村先生の研究分野:測地学、地殻変動論、地震学など)
 

■第1回 2023年6月17日 14:00~16:00
  「地盤環境から見た大正関東地震の実像と今後の地震災害リスク」
   講師:先名 重樹
      防災科学技術研究所・マルチハザードリスク評価研究部門主幹研究員
■第2回 2023年6月24日 14:00~16:00
  「地殻変動から見た大正関東地震の震源域と今後の地震発生ポテンシャル」
   講師:西村 卓也
      京都大学防災研究所・地震災害研究センター准教授
■定員:100名
    ※対面方式。先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
■受講料:無料
■申込期間:2023年3月1日~2023年6月3日
  ※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
■会場:神奈川大学みなとみらいキャンパス / KUポートスクエア
  〒220-8739 横浜市西区みなとみらい4-5-3
  TEL.045-682-5553
■申込み方法等:下記のURLから。

 
 
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◆ 日本学術会議学術フォーラム・第16回防災学術連携シンポジウム
◆ 「関東大震災100年と防災減災科学」 7月8日 開催

 
 1923年に南関東を中心に発生した関東大震災は、地震や火災などにより首都圏や周辺地域に甚大な被害を引き起こし、当時およびその後の社会へも非常に大きな影響を与えた。2023年はこの関東大震災から100年目を迎える。これを機に、関東大震災を振り返り、当時何が起こったのか、現在ではどのように社会は変わってきたのか、地震・地震工学はどのように発展してきたのか、またこれからの課題は何か、などを学協会の枠を超え情報共有することは重要である。学術フォーラムは基調講演と4部構成で進め、地震・地震動から、都市計画、災害医療、情報・社会等に至る防災に関わる多様な分野の研究者の発表を通じ、議論を深める。
 

■テーマ:関東大震災100年と防災減災科学
  プログラムの詳細→ https://www.scj.go.jp/ja/event/2023/340-s-0708.html
■日時:2023年7月8日(土) 10時-18時
■開催:日本学術会議講堂(Zoom Webinar等を用いたオンライン配信を併用)
■主催:日本学術会議(企画:防災減災学術連携委員会)、一般社団法人 防災学術連携体
■参加費:無料
■定員:1000名
 (どなたでもご参加いただけます。対面でのご参加は人数(未定)を限定させていただきます。)
■申込方法:申込みフォームからお申し込みください。
  ※当日の発表資料は、防災学術連携体のホームベージに掲載いたします。
■お問い合わせ先:一般社団法人防災学術連携体
   電話:03-3830-0188
   email:office@janet-dr.com

 
 
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◆ 「神奈川県立歴史博物館」で特別展「関東大震災」を開催 7月29日~9月18日

 
 1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災は、各地に甚大な被害をもたらしました。発災から100年の節目を迎えるにあたり、その被害を振り返るとともに、特に復興の過程や、現在に至る防災の取組みに主眼を置いて紹介します。
 

■特別展「関東大震災」(https://ch.kanagawa-museum.jp/event/8549
■令和5年7月29日(土)~9月18日(月)
■休館日:毎週月曜日(9月18日は開館)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■〒231-0006 神奈川県横浜市中区南仲通5-60
  TEL:045-201-0926/FAX:045-201-7364

 

※現神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)は、関東大地震の揺れによる倒壊は免れたものの、その後発生した大火により、1階から3階までの内装と屋上のドームを焼失した。地下室に避難した340名は助かったものの、周囲では逃げ遅れた200名を超える方々が焼死した。その後再建された旧館(旧横浜正金銀行本店)は国の重要文化財に、敷地を含め国の史跡に指定されている。

 
 
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◆ 神奈川県主催 「ぼうさいこくたい2023」 現地情報共有・連携会議等について

 
 防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)は、2023年は関東大震災発生から100年の節目の年に当たることから、令和5(2023)年9月17日(日)~18日(月・祝)の2日間、横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区常盤台79)で開催されます。
 神奈川県では、防災活動に取り組む企業や団体等が、ぼうさいこくたいへの出展に向けて、大会の基本情報を共有し、参加者同士でコミュニケーションを図って共同出展につなげるため、ぼうさいこくたい2023現地情報共有・連携会議を、3月23日(木)、4月7日(金)、4月27日(木)の3回開催しました。
 第3回会議(令和5年4月27日(木)18時~20時30分)には、60名の方が参加され(現地19名、Zoom 41名)、共同出展応募企画6事例が発表されました。詳細は、次のURLから。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/j8g/bousaikokutai2023inkanagawa.html
 

※なお、「ぼうさいこくたい2023」への出展の公募は4月28日(金)正午に締め切られました。
 出展団体は、主催者による審査を経て6月上旬に決定され、また、6月と8月に主催者による説明会が開催される予定となっています。
 「ぼうさいこくたい2023」についてのお知らせは、次のURLからご確認ください。

 
 



 本ネットワークでは、官学民が連携する防災・減災活動についての情報交換や勉強会、関東大震災100年に向けての企画などを行ってきています。本ネットワークの活動にご関心がある方は、事務局(e-mail:idpis2@idpis.co.jp)または荏本、運営委員等にご連絡ください。また、本メルマガに掲載を希望される活動やイベント等がありましたら、情報をお寄せください。特に、本年2023年に関東大震災100年を迎えるに当たって、各団体等で企画している関連イベントやシンポジウムなどについても、【e-mail:idpis2@idpis.co.jp 防災&情報研究所】までご連絡いただければ幸いです。
 
本メールへの問合わせ先:
(株)防災&情報研究所 e-mail:idpis2@idpis.co.jp
Tel:03-3249-4120  Fax:03-3249-7296
 

※“かながわ人と智をつなぐ防災・減災ネットワーク”:神奈川県下の官学民連携による防災・減災活動の活性化のための情報提供・交流等を目途に、平成28年3月発足。
 本メールは、文部科学省の地域防災対策支援プロジェクト等でご支援・ご協力いただいた団体・個人の方々などにお送りしています。