図上訓練(東大阪市)

7月31日に東大阪市で行われた図上訓練の模様です。災害対策本部の本部長である野田市長はじめ本部員36名、及び本部補助員・消防補助員64名の総計100名の参加者により行われました。防災&情報研究所は訓練管理者として参加しました。

本部会議全景

新総合防災情報システムも4月から稼働し、この本部会議が開催される危機管理センターとともにそのお披露目も兼ねる図上訓練となりました。各本部員の前には、総合防災情報システムの内容を映し出すディスプレイが置かれ、危機管理室(災害対策本部事務局)が会議の進行状況に応じて、内容を切り替えて使います。

各部員執務状況

本部会議の向かいには、各部員が執務するスペースがあり、必要に応じて本部会議員との直接対話も可能なレイアウトになっています。

 

今回の図上訓練では、2つのグループを設定しました。市役所グループと消防局・消防署グループです。危機管理センター横のスペースに仮想消防局本部を設置しました。

消防局グループ

現場等の状況を想定して、まずここの部員及び消防局員に対し、当研究所で作成した「状況付与表」がある時間経過ごとに手渡されます。この内容は事前に知らされていません。その内容に応じて、部員あるいは消防局員がその場の判断を適切に行えるかどうか、特に本部会議員への報告、そして判断・許可が必要な場合の速やかな行動が訓練の対象となります。これらの対応は、「対応記録表」に記載します。

 

本訓練は発災後2時間を想定して行いました。体験版ではあるものの初動の大切さを学び・理解する貴重な訓練です。図上訓練では、様々な状況を想定してプログラムすることが可能です。

 

注)本研修は、(一財)消防科学総合センターが、総務省消防庁並びに(一財)全国市町村振興協会等の協力を得て実施する「市町村防災研修事業」の一環として行いました。